(公演レポート)すくすくコンサート@響ホール
2月14日(日)、北九州市立響ホールにて『プレママ・パパ&子育てママ・パパのための 家族で楽しむ すくすくコンサート』が開催されました!
(このコンサートでは、私たちKEYAKI TERRACE YAHATAも協力団体としてコンサートの開催に向けた企画づくりや当日運営の補助などに関わっています。)
昨年度からはじまった『プレママ・プレパパ&子育てママ・パパのための 家族で楽しむすくすくコンサート』(以下、すくコン。)の基本テーマは、「大学生と考えてつくる子育て中のママとパパ、家族のためのコンサート!」。
八幡東区という地域を考える大学生とアーティスト、地域のみなさんとでつくる、これからママ・パパになる方や、子育て中のみなさんを応援するコンサートです。
今回のブログでは、この『すくコン』について少し時を戻しながらレポートしていきます!!
顔合わせMTG〔2020年9月23日@北九州市立響ホール〕
企画段階から、パーカッショニストの野尻小矢佳(のじり さやか)さん、ピアニストの新崎誠実(あらさき なるみ)さん、響ホールのスタッフの皆さん、そして北九州市立大学と九州国際大学の学生有志といっしょに「誰にコンサートを届けたい?」「このコンサートを通して何を達成したい?」「八幡東区ってどんなまち?」「大学生にできることは?」「地域を巻き込む方法は?」などなど熱のこもった議論を繰り返しながら、《コンサートだけで終わらない、このまちならではのコンサートづくり》が始まりました。
コロナ禍でのブラッシュアップ
様々な制限のなか、オンライン会議ツールを活用しながらアーティストさん・響ホールのスタッフさん・大学生が一緒に精度を高めつつ「いまできる最大限のこと」を念頭において準備を進めていきます。
まちを知ってもらうための「子育て世代に優しいスポット紹介のマップ」
すくコンの大きなテーマとしてこのプロジェクトに関わる大学生が特に力を入れたポイントは「八幡東区というまちを知ってもらいたい。」ということ。また、子育て世代向けのコンサートでもあるため、「知ってるようで知らない子育てしやすいスポット紹介のためのマップづくり」に向けた取材や協力依頼にも学生自ら取り組みました。
外面は、公演チラシ。中面は、地域情報の紹介。
「コンサートのためのコンサートではなくて、いかにして日常に八幡東区という身近なまちを浸透させるか。」「小さな子どもたちからその両親や家族に子育てしやすいまちをご紹介できるか。」という狙いを実現するために、公演チラシの製作や構成の場面でも、響ホールのスタッフさんと一緒に大学生もアイディアを出し合いしました。
昨年度第1回からのステップアップ。
昨年(2019年)度は、響ホールのリハーサル室を会場として、「ステージ」というものをあえて設定せずに、アーティストも、子どもたちも、ママ・パパも、それぞれに隔たりの無いゆったりとしたコンサートでした。このときは無料公演で先着受付順の50名が定員。満員御礼のなかで心温まるひとときとなりました。
それを踏まえて今年度は、「感染対策」の観点からも、「ステップアップ」の意味合いからも、会場は響ホールが誇る全国屈指の音響設計を兼ね備えた大ホール。昨年度と同じく無料公演ではあるものの、「イベント実施時における新型コロナウイルス感染症対策マニュアルの規定など」に則りながら、通常収容定員の50%以下である定員100名で募集を開始。すると、受付開始から3日も経たずして満員御礼に。
その後、ご来場希望の多くのお声もあり、感染対策が万全に担保できかつ通常収容定員の50%以下であることを確認して、さらに追加50名分の座席をご用意。こちらの増席分も、すぐに満員御礼となり、延べ申込者は152名で本番当日を迎えることになりました。
いよいよ迫ってきた...。本番前日リハーサル。
福岡県内に緊急事態宣言が発出されている中、より一層の緊張感をもって感染対策を講じながら迎えた前日のリハーサル。
オンライン越しには何度も顔を合わせていたアーティストのお二人とも久し振りに再会し、緊張の面持ちで準備をすすめました。思いのほか、昨年度に比べると大学生の出番や役割が多く最初は戸惑いを隠し切れない様子でしたが、徐々に緊張がほぐれてきました。
小さなお子様用の授乳室やおむつ替えスペースなどの準備も万全です。
そして迎えた、2021年2月14日(日)のコンサート当日。
「八幡東区・八幡駅前エリアを、音楽列車の乗客になって旅をしよう!」というコンセプトのもとで、大学生が取材してまとめた地域マップに掲載されている、子育て世代に優しいスポットなどを巡ります。
ステージ上には駅を模した小道具も製作。
お客様の層も、昨年度と比較してパパのご来場が多くなっていたのが印象的でした。
《てつのまち》えき 、《としょかん》えき、《びょういん》えき、《JICA》えき など、ファンタジーとリアルとを行き来しつつ、会場にきてくれた子どもたちも一緒に参加できるプログラムや楽曲がアレンジされました。途中には、八幡図書館の職員さんによる児童室紹介VTRやJICA九州の広報スタッフさんによる施設紹介VTRのほか、生演奏と合わせた八幡図書館おすすめ絵本の読み聞かせなど、1時間という公演時間があっという間のひとときでした。
公演後には何人ものお客様(ママ・パパ)が帰り際で見送りをする大学生にお声がけいただいている様子を目の当たりにし、「八幡東区という地域を考える大学生とアーティスト、地域のみなさんとでつくる、これからママ・パパになる方や、子育て中のみなさんを応援するコンサート」という大きな狙いが実を結んだような印象を覚えました。
【ないものねだりばかりじゃなくて、このまちにすでにある素敵なものに気づいて、それをみんなに知らせていくこと。】
当たり前なようで、でも案外忘れがちな地域の在り方を再認識するとともに、プロのアーティストさん・響ホールのスタッフさん(企画制作・技術さん)、地域に対する真摯な眼差しをもって行動している大学生、そして地域の皆さまという素敵な関係性。
何かと騒々しかったり、鬱々とした日々、ストレスを感じるときもありますが、『すくコン』ならではの取り組みが、これからも日常に根付いていくように、皆さまのご関心をお寄せいただきながら続けていきたいと思っています。
乞うご期待!!
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